石の上にも3年-どんなに苦しくても大変でも、じっと辛抱すれば必ず報われる-

2014/12/12 投稿

A rolling stone gathers no moss.

・『rolling』は『roll(転がる)』という動詞の『現在分詞』形。ここから『roll cake(ロールケーキ)』という言葉がきておりますが、これは和製英語なので、あしからずご注意を(ちなみに正式には『Swiss roll(スイスロール)』だそうです)。『現在分詞』とは『~している』という意味で、動詞を現在存在するものを説明するために形容詞化する方法です。『roll(転がる)』動詞→『rolling(転がっている)』形容詞と『stone(石)』名詞を説明しています。この場合、『形容詞が1語』なため、形容する言葉(stone)の前に置きます。rolling stone(転がっている石)日本語と同じパターン。

・主語が単数なので、『3単現』のルールに従い、『gather(集める)』に『s』がついた形。

・『moss(こけ)』に『no(ゼロの)』がついているのだが、この訳し方にはコツが必要で、『否定形』的に訳す必要がある

転がる石にはゼロのコケが集まる(→生える)→転がる石にはコケが集まらない(→生えない)

逆に英訳するときにこの『no』がなかなか思いつかなかったりする。

I have (  ) (  ).(時間がない)→no time

・さて、この『転がる石にはコケは生えない』であるが、解釈は2通りある。

コケを経験など、良いものととらえ、転がらずじっくり居座れば、コケが生える(→から『じっとするべき』)という英国式。

日本語の場合も、『冷たい石でも3年じっくり座れば温かくなる』という意味なので、こちら寄り。

もうひとつが、コケが生えない方が新鮮できれいでよいととらえ、『転職などを繰り返せば、コケは生えず常に新鮮である(→から転がって経験を増やせ)』という米国式。

あのローリングストーンズもこれをもじったものだが、はたして、どちらがあなたの気分に合う?