二兎を追うものは一兎をも得ず -同時に違った二つの事をしようとすれば、結局どちらも成功しない-

2015/01/15 投稿

If you run after two hares, you will catch neither.

『if~』が『接続詞』で「もし~ならば」という意味。

これが、高校になると、『仮定法』という名前がついて、ややこしくなるのだが、中学ではこれだけでじゅうぶん。

 

you run after two hares

『run(走る)』が『動詞』、『after~(~の後に)』が『前置詞』なのだが

『run after~』で「~の後で+走る」→「~を追いかける」と、かたまりで特定の意味で訳されることの多い『熟語』として覚えてしまおう。

『hares』は『hare(野ウサギ)』の『複数形』

「あなたは二羽の野ウサギを追いかける」

 

you will catch neither.

『catch(~を捕まえる)』が『動詞』

 『neither』が『代名詞』で、前に出てきた「二羽の野ウサギ」を差し、その「どちらも・・・ない」という意味。

2択に対して

  1. 「両方ともあり」→『both』
  2. 「片方あり」→『either』
  3. 「どちらもない」→『neither』

で、もともと『not + either』からきている。

この否定の感覚が日本語と異なる点で

 

日本語の場合

「両方」+「ない」→「両方ない、どちらもない」

「全部」+「ない」→「全部ない、まったくない」

となるのだが

 

英語の場合

not + either

「どちらか」+「ない」→「どちらか(すら)ない、どちらもない」

not + any

「少し」+「ない」→「少し(すら)ない、まったくない」

なので、「少しない」と訳したら、×がついてしまう。

 

If you run after two hares, you will catch neither.

もしあなたが二羽の野ウサギを追いかけるのなら、両方とも捕まえられないだろう。」

となる。

 

『if』に関して、高校受験でも関わる大切なポイントが1つだけあって

それが、『条件を表す副詞節では時制は現在』という縛りである。

言葉で表すとチンプンカンプンだが、要は『if』もしくは『when(~のとき→ならばと訳せる)』が頭についている文の方には『will』を使ってはいけませんよ、というルール。

「もし明日雨が降ったら、学校をお休みします。」

×If it will rain tomorrow,I will be absent from school.

○If it rains tomorrow,I will be absent from school.

『tomorrow』につられて『未来形』にしないように注意。逆に『if』がついていない方は『条件』ではない普通の『未来』ですから、『will』をつける必要があります。