Fortune is the rod of the weak, and the staff of the brave.
前回の『and』は文と文をつなげていて、その点では『従属接続詞』に近かったが、
今回の英文では、句と句をつなげている。
まず、『and』の後ろに目を向けてみる。
the staff of the brave
『of』が『前置詞』であり、「~の」という意味で『the brave』を引き連れてきている。
この『the brave』の『brave(勇敢な)』は『形容詞』であるが
『the + 形容詞』=『形容詞 + people』の意味になり
『the brave』=『brave people』つまり「勇ましい人々」という意味の『名詞句』となる
the staff(こん棒)of the brave
「勇者のこん棒」
という名詞のかたまり=『名詞句』
であるので、『and』の前の『名詞句』を探すことになる。
これが『等位』の『同じはたらき』という意味
the rod of the weak
たいていは句の構成も似たものであるので、容易に見つけられるだろう。
『the weak』=『weak people』つまり「弱い人々」
the rod(ムチ)of the weak
「弱者のムチ」
視覚的に表現すると
【the staff】of the brave
Fortune is and
【the rod】of the brave
つまり、『fortune(幸運)』とは【こん棒】と【ムチ】である
ということ。
Fortune is the rod of the weak, and the staff of the brave.
「幸運とは弱者のムチであり、勇者のこん棒である」
ちなみに『rod』も『staff』も「つえ」である
『staff』の方は「こん棒」と訳したが、いかにも戦闘用のごついやつ
『rod』はいかにも「つえ」っぽい、時にはただの「木の棒」だったり、細すぎて「ムチ」も含んでしまう。
だから、これはきっと「弱者」=「細いつえ」、「強者」=「太いつえ」
という対比なのでしょう。
いずれにしても、「幸運」は「弱者」にも「強者」にも(つまり誰にでも)その人に合った「武器」になるということ。
まさに「鬼に金棒」