全ての道はローマに通ず-どのような経路を通ったとしても、必ず真理に行き着くものである-

2014/12/24 投稿

All roads lead to Rome.

『ローマ』関連最後の一発です。

英語そのままの和訳で簡単、という感じではあるのですが、主語が『all roads(全ての道)』と、生き物ではない、いわゆる『無生物主語』という形になってます。これは日本語の会話の中ではほとんど出てこないので、日本人の意識としては、実はなかなか把握しづらい形だったりします。

 

今回の場合、『lead to ~』で『~につながっている』と覚えてしまえばそこまでなのですが、そうすると

 「この道を行けば、駅に行けますよ。」

 This road will (     ) (     ) (     ) the station.

という問題になったときに、まったく歯が立たなくなってしまう可能性が高いです。

『this road(この道)』は『the station(駅)』へ『どうする』のか、『無生物主語』の感覚で考えなくてはなりません。

 

正解は、『this road(この道)』は『the station(駅)』へ『あなた(会話の話相手)を導く』のです。

『(人など)を~へ導く』で『lead (someone) to ~』となるわけです。

 This load will lead you to the station.

 

だから、今回の英語では、上の例文の『you』が省略されている、と思った方が英語的感覚が成長します。

 

ちなみに、もともとは古代ローマ帝国の政策において道路政策が非常に重要視され、ローマを中心とした道路網の発達具合を誇った言葉ですが、現在はそこから派生して、『真理に行き着くには、決して経路はひとつでなく、いろいろな方法があるものである。』という意味でも使われています。